ソフトバンク細川亨捕手(31)が30日、CSファイナルステージでの対戦が決まった西武攻略に自信を見せた。フェニックスリーグ横浜戦(宮崎アイビースタジアム)が雨天中止となり、宮崎・はんぴドームで練習。昨年在籍した古巣の強力打線を強気なリードで封じ込め、チームを悲願の日本シリーズに導く決意を示した。

 想定通りだった。CSファイナルステージの対戦相手がシーズン3位の西武に決定。細川は、当初から西武が勝ち上がると予想していたという。「西武でしょ。そりゃあ。前からそう考えていた。日本ハムは内角をうまく使えていなかった」と、西武打線が打ち勝つことを予想していた。そして「自分たちがどういう配球をするかは言えないけど、抑えられる自信はある」と言い切った。

 前日から西武対策を練っていた。29日の日本ハム-西武戦を宮崎市内の宿舎でテレビ観戦。CS先発候補の岩崎を自分の部屋に呼び、対戦相手を西武と想定した上で配球を考えさせた。シーズン中も西武対策を徹底してきたが、あらためて確認。岩崎は「内角を有効に突く大切さを再認識した」としみじみ言った。

 昨季まで同じユニホームを着た同僚と日本シリーズ進出をかけて戦う。長打を怖がらずに内角を大胆に攻めるのが必勝法。強気の配球で、本塁打王の中村を中心とした西武強力打線を封じ込める。

 「西武の打者は調子に乗せたら、どんどん乗ってしまうところがある。そこに付け入るスキがある。怖いとは思っていない。互いにしっかりとした野球をできる楽しみもある」

 17日に母あつ子さんが亡くなり、地元青森県へ戻って喪主を務めた。24日にチームに合流。その後の調整は順調という。チームは今日31日のフェニックスリーグ・ロッテ戦を最後に、宮崎から福岡へ戻る予定。秋山監督は「うちの戦い方は変わらない」と、初のCS突破へ気合を入れ直した。敵を知り尽くす細川の強気なリードが、強力打線を抑え込む。【奈島宏樹】