和田監督、バリバリやります!

 阪神城島健司捕手(35)が8日、和田新監督にシーズンを通しての活躍を誓った。鳴尾浜球場に現れ、シーズン終了後初めて公の場でトレーニング。左膝の再手術と右肘痛からの復帰を目指し、キャッチボールを披露した。2月1日、春季キャンプでの完全復活に照準を合わせた。

 元気な姿が、何よりの恩返しだ。阪神移籍後、最長となる黒々としたヘアスタイル。城島は「シアトルからのテスト生です」とジョークをかまし、グラウンドへ飛び出した。

 シーズン途中で戦線を離脱した悔しさを胸に、和田新監督、そして自分のために、完全復活を信じて現実と向かい合っている。

 城島

 そう(万全)じゃないと、監督もどうしようもないでしょうから。今シーズンは6月でシーズンが終わって、半分でチームから離れてしまったので。今できることは来年1年間、フルで戦力として働くことと、開幕からじゃなくて、キャンプから万全に動ける状況にすることです。

 右肘の不調から、6月10日に1軍登録を抹消。昨年手術した左膝にも影響が及んでいた。日本と米国で診断を受け、8月16日には左膝のクリーニング手術に踏み切った。甲子園、鳴尾浜、そして九州でリハビリに励んできた。

 その間、チームには劇的な変化があった。4位に沈み、真弓監督が辞任。和田打撃コーチが、新監督に就任した。

 城島

 健康診断のときは、監督じゃなかった。知らない人ではないので、和田さんの野球観というのは、少なくとも打撃の部分では話し合っていますし、一番選手の身近になって指導してくださっているので、戸惑いはないです。

 ポジション柄、互いの意思疎通が重要となってくる。城島は、監督の考えを半分出すことが捕手の仕事という考えを持っている。

 城島

 それはもちろん。半分はね。話しやすいというか、全く知らないわけじゃないから、未知数ではない。また、監督になられて、やりたいカラーも色もあるだろうし、どんどん聞きたいと思う。

 2人の間に壁はない。グラウンドに立つことさえ出来れば問題はない。この日は、患部の状態を確かめながら、ゆっくりとボールを投げた。10月26日のスローイング再開以来最長となる塁間距離でのキャッチボールになった。施設周辺でこれまでよりも5分長い30分間のランニング。順調な回復をうかがわせた。第1のゴールに定めた2月1日まで、残り3カ月。城島は必ず帰ってくる。【鎌田真一郎】