国内移籍が可能なFA権を取得した広島栗原健太内野手(29)が権利を行使する可能性が出てきた。11日、マツダスタジアム内の球団事務所で残留交渉し、これまでの話し合いの中で球団の誠意が十分感じられなかったとして態度を保留した。「(権利行使か)五分五分ですが、あとは球団がどうしてくれるのか」と話した。

 栗原は2時間余りにわたる交渉後「今日は思っていたことを全部伝えました。条件面ではなく、本当にチームに残ってほしいのなら、言葉でしっかり言ってもらいたい。その誠意で判断しようと考えていたが、それがまったく感じられなかった」と心中を吐露した。少し目を潤ませながら「(チームに必要だと)言わなくても分かるだろうではなく、はっきり言ってほしい。選手は不安なもの。それがないとどっちでもいいのかなと思ってしまう」と言葉を絞り出した。

 自主トレ中などで機会はあったが、声はかけられなかったという。「僕なら毎日声をかけますし、何回でも(必要だと)言うと思います」と話した。

 12年を過ごした広島に愛着はある。夫人も広島出身で、子どもも環境に慣れている。広島で優勝したい気持ちも強い。「僕がそう思っていても、ただ残ってほしいでは(球団と)温度差がある」と訴えた。

 この日は年俸など条件面の提示はなく、栗原の思いを球団に伝えるにとどまった。栗原は「必要としてくれるところでと思う。誠意が感じられなければそうなるかも」と厳しい表情。週明け14日にも行われる2度目の交渉が注目される。