阪神坂井信也オーナー(63=電鉄本社会長)が、若虎に厳しいゲキを飛ばした。18日、高知・安芸キャンプを藤原崇起電鉄本社社長(58)とともに視察した。オリックスとの練習試合は雨で中止となったが、選手を集めて「4位に終わったのは、君らにも責任がある。中日、ソフトバンク、ヤクルトにしても若手の台頭がある。上の選手を脅かすように」と注文をつけた。

 日本シリーズでは育成出身のソフトバンク山田が初勝利を挙げ、中日平田も活躍。チームは底上げが課題だけに坂井オーナーは若手にも責任を求めた。10月25日の真弓前監督辞任会見で「フロント一同の力が足りなかった。監督には非常に申し訳なく思っています」と謝罪した坂井オーナーの言葉に、柴田は「まさに僕らが最も対象だと思う」。

 視察後は和田監督らと会食を行った。坂井オーナーは「春は春でまたメンバーが違うだろうが、1人でも多く1軍に顔を見せてもらいたい」と期待していた。