国内移籍が可能なFA権を取得した広島広瀬純外野手(32)が22日、権利を行使せずに残留することを球団経由で表明した。前日の栗原に続く連日の残留表明に、この日で日南キャンプを打ち上げた野村謙二郎監督(45)も感謝。「優勝に導けるように率先してチーム内で結果を出してほしい」とチーム愛を貫いた両選手をV請負人に指名した。

 広瀬が来季優勝の鍵を握る。背番号26はこの日、残留を正式に表明した。00年に広島を逆指名し、昨季は10年目にして初の規定打席到達で3割9厘、ゴールデングラブを受賞した。故障に泣いた今季、国内FA資格を取得すると4日に球団と交渉し年俸8000万円(金額は推定)の3年契約と出来高の条件提示を保留。7日にFA騒動とは無縁の米ロサンゼルスに飛び、約2週間の米国滞在中に肉体と心を研ぎ澄ませ、結論を出した。年俸や出来高など詳細は今後詰めていくがファン感謝デーの前日にカープ愛を明確に訴えた。

 広瀬

 11年間プレーしてきた。応援してもらったファンの人のためにも、カープで頑張りたい。

 主砲栗原に続く連日の残留表明に、指揮官も感謝した。この日、宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた野村監督は「選手の権利で、いろんな主張があるけど健太と広瀬はチーム愛を持ってくれている。感謝していますし、優勝に導けるように率先してチーム内で結果を出してほしい」と優勝請負人に指名した。栗原も「外野の守備の要で、チームを引っ張ってくれる」と喜んだ。遅咲きの広瀬が、来季こそチームに21年ぶりの歓喜の輪へと導く。