8年ぶりの日本一に輝いたソフトバンクが、来季の新外国人としてウイリーモー・ペーニャ外野手(29=前マリナーズ)獲得で大筋合意していることが26日、明らかになった。メジャー通算84発のペーニャは、140メートル以上の特大アーチを連発する長距離砲。レッズ時代には、4年連続40本塁打のアダム・ダン外野手(32=ホワイトソックス)を超える長打力を持つといわれた。この日までに獲得交渉は大筋で合意に達し、近日中に最終契約を交わす方向だ。ペーニャ自身も「日本で50本塁打を打つ」と豪語しているという。

 ソフトバンクは強力な投手陣に加え、チーム180盗塁の機動力を武器に、今季8年ぶりの日本一に輝いた。本塁打トップは松田の25本で、チームとしてはリーグ2位の90本。昨オフに獲得したカブレラが左太もも裏痛などに苦しみ、10本塁打に終わるなど、唯一の弱点といえるのが長打力。ペーニャに照準を定めて交渉を進めてきた。

 ペーニャは今季3Aで76試合に出場し、25本塁打、77打点を稼ぐなど格の違いを見せつけた。今年6月にダイヤモンドバックスでメジャー昇格した際には、ソフトバンクの編成担当者が渡米して視察。7月にマリナーズに移籍し、現在はフリーエージェントになっている。

 昨オフにはカブレラ、内川、細川の獲得でチーム内競争が激化。今オフも補強の手を緩めることなく、大物スラッガーを手中にした。左翼を中心とする外野とDHを巡って、来季も激しい競争が待ち構えることになりそうだ。

 ◆ウイリーモー・ペーニャ

 1982年1月23日、ドミニカ共和国生まれ。98年ヤンキース入団。02年レッズでメジャーデビュー。04年に110試合出場で打率2割5分9厘、26本塁打、66打点。今季3年ぶりにメジャー復帰。ダイヤモンドバックス、マリナーズでプレーした。メジャー通算599試合出場、84本塁打。外野手、DH。右投げ右打ち。190センチ、120キロ。