チャンネルを替えても、吉本新喜劇は映らなかった。ロッテのドラフト2位中後悠平投手(22=近大)は12日、東京生活の始まりにあたって「いつも見ていた吉本新喜劇がやってなくてつまらないです」と残念がった。

 新人合同自主トレはこの日、第1クールを終えた。長身左腕は「全身筋肉痛です。明日は昼まで休むことは確かです」と言うほどで、毎日クタクタになって寮に帰るが、疲労回復を助けてくれていた関西のテレビ番組とは違うプログラムに、戸惑ったようだ。

 「読売テレビじゃなくて日テレだし、テレビ大阪じゃなくてテレ朝だし。そういうところから慣れていかなければと思って、新聞のテレビ欄を見ながら勉強しています」と苦笑いした。

 上京した際には、ドラフト4位の益田直也投手(22=関西国際大)とともに東京駅から武蔵浦和駅まで、京浜東北線ではなく、武蔵野線に乗り、1時間以上思わぬ遠回りをしてしまうなど、東京の洗礼を浴びた中後だが、今日13日の休日には「電車に乗って池袋に買い物に行きたい」と、電車にも再挑戦する。課題は1つずつ乗り越え、プロの世界を生き抜くつもりだ。【竹内智信】