球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが13日、野球体育博物館で発表された。特別表彰では、学生野球の発展に貢献した故長船騏郎氏と、バットの安全性を高める研究に従事した故大本修氏が選ばれ、殿堂入りは計177人となった。
特別表彰で殿堂入りした故長船氏に代わり顕彰を受けた宏子夫人(84)は涙を隠せなかった。「長くやってきたことがよかったんだと。これからも思い出してやって下さいませ」と話し、涙を見せた。長船氏は全日本アマチュア野球連盟会長を務め、プロ・アマ交流の道筋をつくった1人。日本学生野球協会の内藤雅之事務局長も「アテネ五輪で実現した長嶋ジャパンの生みの親です」とその尽力ぶりをたたえた。
◆長船騏郎(おさふね・きろう)1924年(大13)1月30日生まれ。岡山県出身。天理中から早大に進み、捕手として活躍。42年の秋季リーグ優勝に貢献した。52年から日本学生野球協会に勤務。全日本大学選手権、日米大学野球開催等を手がけた。全日本アマチュア野球連盟結成にも尽力し、07年には会長を務めた。また04年のアテネ五輪では日本チームの団長を任された。06年に旭日双光章を受章。07年9月に83歳で死去。◆特別表彰
アマ野球の競技者を対象に選手は引退後5年、監督、コーチ、審判員は引退後6カ月を経過している者を有資格者とする。プロ、アマの組織、管理にかかわり野球の発展に貢献をした者、しつつある者も資格がある。プロ、アマの役員・元役員、学識経験者14人で構成する委員が3人以内の連記で投票。3分の2の有効投票で、75%以上を殿堂入り。



