今年こそ完全燃焼だ。ヤクルト畠山和洋内野手(29)は14日、埼玉・戸田球場で下半身強化に取り組んだ。昨年、後半戦で活躍できなかった悔しさを取り戻すため足腰をいじめた。1打点につき1万円分の野球道具を被災地の子どもたちに寄付することも決め、シーズン通して活躍する決意。もう失速はしない。優勝の瞬間まで打ちまくる。
炎を見つめる畠山の目に、闘志がわいてきた。ブンと振ったバットは炎を切り裂くように2つに割った。「昨年は終盤に失速して、最後まで活躍できなかった。悔しい思いを味わったので、今年は1年間しっかりやりたい。100打点が目標。勝利打点にもこだわっていきたい」と、言葉に力を込めた。オフに激太りし、小川監督を嘆かせた昨年とは、大きく異なる姿だった。
昨季は23本塁打、85打点と自己最高の数字でチームをけん引したものの、シーズン終盤の中日との連戦で、疲労から打撃フォームを崩しバットが沈黙。大逆転され優勝を逃し不完全燃焼に終わった。同じ轍(てつ)を踏まないよう、今まで、あまりやらなかったウエートトレーニングにも真剣に取り組んだ。この日も300キロ近い負荷を両足で持ち上げ「僕のは下半身に負担のかかる打撃フォームなので、今のうちにしっかり強化して、シーズンに臨みたい」と汗をぬぐった。
多くの打点を稼ぎたい理由はもう1つある。「1打点につき1万円分の野球道具を被災地の子どもたちに送りたい」と寄付を決めた。チームの勝利と子どもたちの喜ぶ顔を数多く見るためにも、シーズンを通しての活躍が必要だ。ショートダッシュやノックなど、下半身強化のメニューに力が入った。
年末年始は美里夫人の故郷・滋賀で過ごし、初詣に行きまくった。勝ち運の神様で知られる阿賀神社(通称太郎坊宮)の700段の石段を上り、必勝を祈願した。京都の伏見稲荷で引いたおみくじは珍しい「向大吉」。今季は尻上がりに良くなる予感にも満ちた。「なんとか優勝して、小川監督を胴上げしたい」。現在の体重はシーズン中より1キロ重い101キロ。あと少し脂肪を燃焼させ、100キロに絞ってキャンプインを迎える。【竹内智信】
◆向大吉(むかうだいきち)大吉に向かう運勢。おみくじの種類、吉凶の比率は神社によって違うが、伏見稲荷大社(京都市)には向大吉の他にも大吉より上の大大吉など珍しい種類がある。向大吉の順位について同大社では「ランキングのように考えるのではなく、文面に書いてある神のお諭しをご本人がどう受け取られるかが大事」としている。



