西武ドラフト3位の駒月仁人捕手(18=塔南)が14日、“雑草魂”で中村剛也内野手(28)を目指すことを誓った。176センチ、85キロの恵まれた体格。大食漢とみられがちだが、予想外の秘密があった。「中学の時、試合を待っている時とかに草を食べていました。おなかすいたなぁと思って何となくかじってみたら、意外とおいしくて。これ、いけるなと」。ポパイがホウレンソウでパワーを得たように、自然の恵みからパワーを吸収した。

 「おなかを壊したことは1度もないです」と豪語するように、“草利き”の実力も確かだった。お気に入りは京都府内のグラウンドに生える野草で「甘くておいしいんです。場所によって味が違っていて、口に合わないところもあった」と独自の“野草ランキング”を披露した。好きな食べ物はトマト。野球選手の多くは肉類を好むが「野菜が好きです。ご飯もそんなに食べる方じゃないんですよね」と話した。

 甲子園出場は無く、全国大会で実績は残せなかったが、プロでの夢はでっかく描く。「中村さんのように、ホームランを打てる打者になるのが目標です。将来的には4番を打ちたい」と力を込める。高校までは捕手を務めたが、最大の魅力である打撃を生かすために、外野手への転向が内定。球団側も将来的に、打線の中軸を担う主砲としての期待をかける。8日から新人合同自主トレが開始。西武第2球場で自主トレを行う中村の打撃練習を間近で見てきた。「しっかり見て、学んでいきたいです」と高い志でプロの世界をはい上がる。【久保賢吾】

 ◆駒月仁人(こまづき・ひとと)1993年(平5)4月21日、京都府生まれ。第四向陽小3年から野球を始め、西ノ岡中を経て、塔南高に入学。3年時は「4番捕手」で高校通算24本塁打を放った。スイングスピードは150キロを誇る。176センチ、85キロ。右投げ右打ち。血液型O。