これが高木竜の戦闘服だ!

 中日の9年ぶりに変更される新たなユニホームが30日、沖縄・北谷球場の室内練習場で発表された。コンセプトは「力強く、シンプルで新しい」。日本一に輝いた1954年(昭29)のものがベースとなっている。昨年までの青色から濃紺を多く取り入れたものに変わり、胸のチーム名が筆記体に変更された。また、アクセントとして帽子の「CD」マーク、胸の数字などに赤色を採用。右腕にはリーグ王者の証しである「チャンピオン・エンブレム」をつけることになった。

 会見に参加した浅尾拓也投手(27)は真新しいユニホームに袖を通し「相手に与える印象も違う。強いと思われるユニホームにしていきたい」。会見を見守った高木守道監督(70)は「スタイルのいい選手は似合うんじゃないかな。ブーちゃん(中田亮)はどうか分からない」と冗談を飛ばしながら満足げだった。

 ◆54年中日の日本一

 この年から球団名を「名古屋」から「中日」と改め、天知俊一新監督を迎えた新体制で臨み開幕4連勝。以後も安定した戦いを展開した。エース杉下茂が32勝で防御率1・39と2冠、さらにMVPを獲得。打っては杉山悟がセ最多91打点。最後は2位巨人に5・5差をつけ、初のセ・リーグ優勝を飾った。日本シリーズでは、三原脩監督率いる西鉄と対戦。第7戦で杉下が3安打完封し、日本一を決めた。