たった2日の休み?

 4年ぶりに中日に復帰した川上憲伸投手(36)はさっそくチームにとけ込んだ。今日2日に投球練習を開始。「自分をさらけ出したい」と目を輝かせた。元エースの加入で、竜のブルペンが一気に活気づいた。

 サングラス姿でグラウンドに現れた川上は笑顔だった。公私ともに仲がいい岩瀬を相手に約60メートルのキャッチボール。右肩に不安があったが、状態のよさをいきなり証明した。山本昌らチームメートと談笑。ブランクを感じさせず、すぐチームに溶け込んだ。

 「大きな病気で学校を1カ月くらい休んだ感じかなと思ったけど、来てみたら2、3日休んだ感じですね」

 球団を学校に例えて、無邪気に笑った。学生気分を思い出しながら、闘争本能には火が付いている。今日2日には投球練習を開始。さすがにキャンプ初日の即ブルペン入りは避けたが、温暖な沖縄・北谷球場で汗を流すうちに、自然と体が動いた。

 「感覚的に明日いける。早く自分のスタイルを首脳陣やチームメートに伝えたい。ブルペンではなるべく早く変化球を投げたい。自分をさらけ出したい」

 竜投サバイバルの幕が開ける。入団会見で開幕投手争いへの参戦を表明した川上だけでなく、高木監督が開幕投手に“指名”した山本昌もブルペンに入る予定。大本命の吉見はスロー調整を宣言しているとはいえ、開幕候補が次々とブルペンで火花を散らすことになりそうだ。【桝井聡】