ロッテ西村徳文監督(52)が紅白戦を土、日曜日に設定し、本番モードを演出することが4日、分かった。11日からの第3クール以降に1クール2試合ずつで計6試合の紅白戦を予定。そのうち4試合を11、12、18、19日の土、日に設定した。西村監督は「今年は意識して土、日に組んだ。お客さんもたくさん入るし、その中で選手がどれだけプレーするか見られる」と狙いを明かした。

 就任1年目の10年は4試合中3試合が土、日開催だったが、昨年は5試合すべてが平日。平均2080人の10年の紅白戦に対し、昨年は同920人だった。公式戦ほどではないが、観衆が増えた方が緊張感が高まることは間違いない。

 順調に行けばドラフト1位左腕の藤岡貴裕(22=東洋大)の実戦デビューも11、12日のいずれかが濃厚。大学時代も大きな舞台で投げているとはいえ、プロにステージが移れば球場の雰囲気も変わる。好投すれば拍手喝采だが、痛打されればヤジを浴びせられるのもプロだ。藤岡は徐々に調子を上げている。初日には「自分が登板する時に100%でいきたい」と口にしていた。観衆の熱気につつまれながら大物左腕がベールを脱ぐ。【広重竜太郎】