楽天永井怜投手(27)が14日、開幕ローテーション入りへ順調な調整ぶりを見せた。昨季は7月に右肩を故障し、4勝5敗の成績。2軍キャンプに参加中だが「キレ、球威はまだまだ半分ぐらい。まずは肩をしっかり戻すことですね。今のところは順調にきてます」と明るい表情を見せた。

 肩の回復具合は良好だ。3日前から捕手を座らせブルペン投球。前日13日は100球、この日は101球投げ込んだ。キャンプイン8度目のブルペンで徐々に球数も増え、「力も入れてきてます。もうそろそろ200球超えすると思いますよ」。滑らかな口調は状態の良さの証しだ。肩痛再発の不安はまだ残るが、「それを打破しないといけない」と乗り越えるために必死。「まずは肩の筋肉をつくることですね。ランニングもめちゃくちゃ走りますし、足がパンパンです」と肩回りの強化と走り込みに励んでいる。

 現状で開幕ローテは田中、塩見、ヒメネスが内定。残る3枠は空いておりチャンスはある。「開幕ローテーションに入ることを目標にしてます。なんとか間に合わせたい」。永井が復活すれば、投手陣に大きな力が加わる。【斎藤庸裕】