虎党の皆さん、どっちがいい!?

 阪神マット・マートン外野手(30)が15日、今季の本拠地甲子園で用いる登場曲について、自身のツイッターでファンの意見を募る考えを語った。19日に最終決定するが、絞り込んだ2曲で迷っているという。打席に入るテンションを高めるためにも重要な“武器”。ファンの声援を力に変えるためにも異例のアクションをとった。

 ファンとの交流を大切にする助っ人らしい、粋な試みだった。自身のツイッターで虎党から意見を募り、ホームゲームでの入場テーマソングを決めることになった。ベンチから打席に向かうまでは大切なルーティン。ファンの考えも自らのパワーに変えるつもりだ。

 マートン

 2012年の登場曲を僕の大好きな2曲のなかで悩んでいます。どちらがいいか、ファンの皆さんにツイッターを通じて聞いてみたいんだ。ぜひ、意見をお願いします!

 最終的に決断するリミットは19日。2曲はいずれも思い入れのあるメロディーだ。1曲目は、ウオーミングアップに行く前にロッカーなどでいつも聞いているPhillips

 Craig&Deanの「SAVED

 THE

 DAY」だ。スローな曲調で始まるが、次第にテンポアップ。練習でのテンションを高めるために用いており、真剣勝負で闘志を高めるためにも、うってつけの曲になる。

 2曲目はThird

 Dayの「TRUST

 IN

 JESUS」だ。マートンの弟ルーク(ヤンキース傘下1A)がプロ1年目にテーマ曲として用いたもので、兄としても愛着のあるソング。今年も年明けから母校ジョージア工科大を拠点にして、弟と自主トレをともに行うなど、プロ入り前から一緒に夢を見続けた間柄だ。愛すべき兄弟への思いを打席に託す。

 マートンを担当する大木通訳は「現在のクリスチャンミュージックで好きな2曲だし、ルークがプレーしてなじみもある」と説明した。敬虔(けいけん)なクリスチャンらしい選曲で、いずれも、マートンのツイッターで視聴可能だ。

 マートン

 今年もファンの皆さんと一緒に戦いたいし、皆さんの気持ちを背負ってバッターボックスに入りたいんだ。

 来日1年目の10年は日本新記録のシーズン214安打を樹立し、打率3割4分9厘をマークした。昨季もリーグ2位の3割1分1厘。今季も優良助っ人のバットにかかる期待は大きい。来日3年目。極限まで集中力を高めるためにも、虎党と「共闘」する。【酒井俊作】

 ◆マートンに意見を出すためには

 マートン自身のツイッターのアカウント@mmurton9にログインし、ツイート(書き込み欄への書き込み)をする必要がある。2曲を視聴できるよう、ユーチューブへのリンクもあり、聞き比べて意見を出すことができる。

 ◆マートンの登場曲

 来日1年目の10年から、2年連続でクリスチャン・ロックバンドKutlessの「Strong

 Tower」を用いてきた。