<オープン戦:日本ハム7-5楽天>◇25日◇名護

 日本ハム中田翔内野手(22)が、オープン戦初戦で豪快な1発を放った。4連打で4点を先制した直後の3回。楽天塩見の136キロ直球に差し込まれ、「詰まった」打球は左翼場外まで飛んだ。「自分のスイングができているから、詰まってもあそこまで飛んでくれた。ボールをしっかり見ながらフルスイングができた」。札幌ドームでもスタンドインする推定120メートル弾を振り返った。

 試合前には来月10日に行われる東日本大震災復興支援試合「侍ジャパン」のユニホームを受け取った。「気持ちが引き締まる。日の丸を背負うというのは、そういうこと」。フルスイングに気持ちがこもった。1、5回にも左前打を放ち、3打数3安打。「4番だからとか、余計なことは考えていない」と言うが、栗山監督が期待する4番の働きだった。

 試合は雨が強くなった6回にコールドゲーム。ベンチでのミーティングが終了すると、中田はグラウンドでティー打撃を始めた。雨粒と汗をぬぐいながらバットを振った。「打てたことは収穫だしうれしいけど、課題も見つかった」。気になる部分を、すぐに修正しておきたかった。

 1年目の08年にも、オープン戦初戦で本塁打を放っている。だが「何も考えていなかった」と話す当時とは、立場も考え方も違う。あのときにはなかった「野球ノート」も今では手放せない大切な宝物だ。ホテルに引き揚げる際、この日見つかった課題について質問された。「それは、あの…ま、いろいろです。言っちゃうと(相手に)そこを狙われるんで」。やはり、18歳だったあのときとは違った。【本間翼】