<オープン戦:オリックス0-10中日>◇10日◇京セラドーム大阪

 中日山本昌投手(46)が10年9月11日横浜戦以来、546日ぶりの白星を手にした。今季2度目の実戦に先発し、3回を1安打無失点に抑えた。

 圧巻だったのは2回先頭で向かえた李大浩(イ・デホ)との対戦。3球で追い込むと、4球目のカーブをファウルさせ、最後は内角直球で見逃し三振。韓国の3冠王も思わず苦笑いする投球術だった。

 「結果は良かったけど、まだまだ。逆球も多かったしね。(李大浩は)さすが韓国の3冠王。雰囲気がある。三振はたまたま」

 開幕投手という大目標がある46歳に、満足した様子はない。仲のいい山崎が1回に2ランを放ったことには「初回にあんなホームラン打たれたら(うれしくて)泣いちゃうよ。こうやって2人で活躍できればうれしいね」と話した。開幕戦で先発投手&4番が40代となればプロ野球初。そんな夢が現実味を帯びてきた。