左太もも裏痛で1軍から離脱している阪神マット・マートン外野手(30)が残りのオープン戦を欠場する可能性が出てきた。19日、甲子園で治療を行ったが、実戦復帰の予定は立たず。故障悪化を防ぐため、無理をさせたくないという首脳陣の意向もあって“ぶっつけ”で開幕戦を迎えることも考えられる。
マートンの復帰プランが見えてこない。16日のロッテ戦(QVCマリン)後に左太もも裏の痛みを訴え、緊急帰阪した。当初は早ければ、今日20日の広島戦(レクザム)での復帰も検討されていたが、球団関係者によれば、この日も甲子園のクラブハウスで治療を行ったのみだという。東京から高松へと移動した後、指揮官は主砲の復帰について慎重な姿勢を示した。
和田監督
日増しによくなっているという報告を聞いている。無理させて、開幕に出られないようになると困る。あとは痛みが引くかどうか。
痛めた左太もも裏は走る、打つ、投げる、あらゆる動作で負荷がかかる。特に気温が低い状態で負荷をかけると深刻な肉離れにつながる恐れもある。それだけに首脳陣は慎重だ。実戦復帰を急がせず、あくまで開幕を最優先に考えるという方針を示した。そうなれば、オープン戦残り6試合を欠場し、ぶっつけ本番で開幕という可能性もある。片岡打撃コーチもそれを認めた。
片岡打撃コーチ
心配ではあるけどね。(実戦復帰の)見通しは立っていない。無理してオープン戦やらなくても、万全で出られるようになってから出た方がいい。筋肉系のケガは寒い時は怖いから。まあ、ここまで試合に出ているから、ぶっつけということにはならないけど。
ここまでオープン戦24打席に立っているだけに「ぶっつけ本番」という表現は正確ではないかもしれないが、開幕までに60打席以上、立つことを重視していたマートンにとっては万全な準備ができないまま、開幕を迎えることになった。
和田監督は21日広島戦(京セラドーム大阪)からの5試合を開幕オーダーで戦う構想を持っているが、マートンがいなければ軸を欠くことになってしまう。
和田監督
開幕のオーダーを組めないで(オープン戦を)終わるというのは不安材料にもなる。1日でも早く、というのはある。
あと10日。チームにとっても、虎党にとっても、心配の種が残ったまま、開幕が近づいてくる。【鈴木忠平】



