勝利のためには手段を選ばず。日本ハム栗山英樹監督(50)が今日30日、西武との開幕戦(札幌ドーム)で、公式戦初采配を振るう。「野球は確率のスポーツ」と話す指揮官は、状況によって敬遠なども駆使し、貪欲に勝利を追い求める意気込みを語った。さまざまな戦略を使って、本拠地での初陣を飾る。

 開幕前日、初陣に挑む心境を問われた栗山監督は、10秒間黙って考え込んだ。「…。どんな言葉なんですかね。初めてユニホームを買ってもらったようなものすごくワクワクする気持ちと、ものすごく不安な気持ちが半分半分。でもこの選手たちと野球ができてうれしい。夢の始まりという感じ」。胸の内からわき上がる高揚感を楽しんだ。

 オープン戦全日程が終了して以降、睡眠不足に陥ったという指揮官だが、前夜はメジャー開幕戦をテレビ観戦しているうちに、自然と眠りに就いていた。「イチローの最後の打席も見てない」。データ分析など、やるべきことは寝る間を惜しんでやってきた。

 チームの勝利のため、手段を選ばないことは心に決めている。「野球は確率のスポーツ。確率を高めるためにいろんな作戦がある。何でもやるよ。勝てばいい」。西武の中軸は中島、中村と長距離砲が並ぶ超強力打線。状況によっては敬遠策もいとわず、ただひたすら、勝利だけ目指すつもり。「ここでこっち動くんだぁというように、いい意味で裏切るような野球をやりたい」。常識にはとらわれず、勝利の確率だけを追い求める。

 ダルビッシュが抜け、下馬評は低い。それでも本拠地移転8年で6度のAクラス。栗山監督は「選手はその確率を知っている。迷わないでくれと、お願いしました」。勝ち方を知る選手たちと、新人監督の船出。特別な1日が、幕を開ける。【本間翼】