<ソフトバンク0-14日本ハム>◇11日◇北九州

 ただ今、リーグ3冠王!

 日本ハム稲葉篤紀外野手(39)が、2打席連続本塁打を含む3安打7打点と猛打を見せた。5回に自身2年ぶりの満塁本塁打をかっ飛ばし、7回には3ランも放ち、ヤクルト時代の97年以来、自身15年ぶり2度目の1試合7打点もマークした。チームの今季最多18安打14得点を導き、通算2000安打まで残り17本とした。

 稲葉がド派手な活躍で打線をけん引した。ダメ押しの1発が出たのは7点をリードしていた5回2死満塁の場面。「こういう球場の試合は何点リードしていても足りないから、点差がないつもりで集中して打席に入った」。両翼92メートルと狭い北九州市民球場の右翼席最前列へ運ぶ、1号満塁弾を放った。

 10年4月17日西武戦以来、2年ぶり4本目のグランドスラムの後、7回だ。無死一、二塁から今度は左翼席最前列へ運ぶ2号3ラン。「打った瞬間は普通のレフトフライかと思ったから、自分でもびっくりした。風だよ、風」。1試合2発は昨年9月13日ロッテ戦(東京ドーム)以来だ。

 今年の自主トレ中のこと。「監督も代わったからね」と話し、調整のピークを早めることにした。栗山新監督がレギュラー白紙の方針を打ち出したからだ。例年、夏場に調子を上げてくるベテランが、キャンプ序盤から積極的に実戦を積んだ。昨季、右膝などのケガに悩まされたが、体調管理も功を奏した。前日10日は、積極的休養を与えられていた。

 打率は4割3分6厘。パ・リーグではただ1人の4割超えで首位打者を快走する。打点、本塁打でも気付けばリーグトップ。「いいスタートが切れている。でも打撃だけは水物だから」。気を引き締めたが、この日の3安打で2000安打まで残り17本とした。

 元気なベテランに引っ張られて、打線は今季最多の18安打14得点。「1回、こういう試合をつくりたかった。(打者の)打率が上がると、楽に打てるようになる。(今後)これを生かして戦いたい」と栗山監督。稲葉については「球場によって打ち方を知っているよね。頼もしいね」。チームに欠かせない大黒柱の活躍に、満足そうだった。【木下大輔】