<阪神0-3中日>◇15日◇甲子園

 またまた「惨デー」です。3戦3敗。和田阪神は不思議と日曜日に勝てません…。4万4000人の観衆が集まった甲子園で、今季初の完封負け。46歳の中日山本昌にひねられました。次こそ「ビューティフルサンデー」に。おっと、その前に明日17日からのヤクルト3連戦で出直しだ。

 完敗だった。手を打てるところはほとんどなかった。必勝を期したはずの日曜日に、わずか3安打で今季初の完封負け。初めてのカード負け越しとなった。指揮官として味わう初めての「0」に和田豊監督(49)は悔しさをにじませた。

 「初回のところで主導権を握れなかった。全体的に術中にはまったというか。タイミングを取らせてくれなかったし、バッティングをさせてもらえなかった」

 立ちはだかったのは46歳の山本昌だった。言葉通り、振り返ってみれば初回が最大の好機だった。無死から平野が四球で出塁。ベテランとはいえ、立ち上がりをたたくのは鉄則だ。ここでベンチは2番大和にバスターエンドランを指示した。バントの構えから強攻したが、打球は二塁ベース寄りに飛んで併殺に。この後、3番鳥谷にヒットが出ただけに悔やまれる攻撃だった。

 「2番打者の難しいところなんだけど、つなげるようになってこないと。技術的なことを言うと、ちょっと手首が返るだけでセンター方向へ行ってしまう」

 あとはリズムに乗った山本昌の術中にはまった。キレのある直球、スクリューボール、緩急自在の球種をコースに決められた。2回から8回2死まで1人の走者も出せずに0行進を続けるしかなかった。

 開幕前、和田監督が1週間で特に重要と位置づけたのが火曜と日曜だった。

 「火曜日はしっかりとって勢いに乗っていきたいし、日曜日を勝って月曜日を休むのと、負けて休むのとは全然違う。心の負担というか。特に日曜日はデーゲームだから(次の試合まで)1日半ぐらい空くわけや。デーゲームで勝って、他チームのナイターを見るのとでは全然、気分が違う」

 長丁場のメンタルケアも考慮した上での“和田理論”だった。ただ、開幕してみれば、日曜日だけ、なぜか3連敗…。またも悔しい休日を迎えることになった。ただ、和田監督に限っては心配はなさそうだ。

 「まだまだ、当たる投手なんでやり返せるように。次はやられないように、しっかりいきたい」

 敗戦後、自らに言い聞かせるようにリベンジを誓った。そして、その後も3時間近く、クラブハウスに残っていた。打倒・山本昌のための研究か、それとも次カードへ向けての対策か。首位に立つ和田阪神は完敗を再出発のきっかけにする。【鈴木忠平】