<オリックス4-8西武>◇28日◇京セラドーム大阪

 オリックス宮内義彦オーナー(76=本社会長)が、ふがいない試合に怒った。波に乗れないチームは最下位西武にゲーム差なしに詰め寄られ、借金も今季ワーストタイの5。今季2度目の観戦だった宮内オーナーから、柔らな物腰とは裏腹に、厳しい言葉が飛び出した。

 宮内オーナー

 調子が出ないのか、弱いのか。どっちかな。今日のゲームはひどいね。勝つ気がなかったんちゃう。(先発)西もひどいし、ベンチもひどい。ああいうゲーム運びをしたらいかんわ。守備もひどいわ。

 無理もない。西は1点差の5回2死から3連打を浴びて失点。さらに暴投で1点を献上した。6回1死ではヘルマンの投ゴロ処理で一塁にワンバウンド送球をして失策。両軍の小競り合いが始まる要因となった。

 宮内オーナー

 西は2アウトから点をとられて。ピッチャーゴロ(6回)も野球をなめているんだよ。

 7回はドラフト3位佐藤が4安打を浴び、3四球も絡み5失点だった。守備も今季ワースト3失策と精彩を欠いた。岡田監督はこの日も無言だったが、宮内オーナーは「今日のゲームを見ていると気力やな。今日は腹立った」と不快感を示し、球場を去った。【益田一弘】