<オリックス6-6ソフトバンク>◇10日◇ほっともっと神戸

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が恩師の前で4試合ぶりの安打を放ち、2000安打まであと9本にした。ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)が夫人の体調不良で急きょ福岡へ戻り欠場したため4月8日以来今季2度目の4番を任された。

 2回、オリックス中山慎也投手(30)の4球目、117キロの真ん中低めのカーブを引きつけセンターへ。「ようやく1桁になった」と喜んだ。

 この日、三塁側スタンドには星林(和歌山)時代の恩師・谷口健次さん(76)が駆けつけていた。「うまく無理せずに打ちましたね」と目を細めた。高校時代、体が壊れるほど練習を続けた。「やるなと止めたのは小久保だけ。センスあるのに努力家だから今の彼がある」と当時を振り返る。

 小久保は「指名打者にしてもらって体が楽になった」と漏らしたが、腰痛や疲れと戦いながら、普段は一塁を守る。谷口氏は「投手へのアドバイスもそうですし、周りの野手が落ち着くそうなんです」と教え子の今の姿を喜ぶ。高校時代は、周囲がついていけないほど練習するという理由で副主将だったが、ソフトバンクでは欠かせない主将だ。「勝ちに等しいね」。9回2死から持ち込んだ引き分けを誰よりも喜んでいた。【石橋隆雄】