<西武7-4DeNA>◇2日◇西武ドーム

 祭りだ、祭りだ、ワッショイ、ワッショイ!

 西武が、原点ともいえる「ノリノリ野球」で快勝した。同点の5回、盛り上げ役の上本達之捕手(31)が勝ち越しの1号ソロ本塁打を放ち、主役の中村剛也内野手(28)が7号3ランで、「せこいぜ野球」の戦意を喪失。先発西口文也投手(39)が6回途中3失点で通算180勝目を挙げ、救援陣も奮起した。前日1日、渡辺監督が就任以降、5年目で初となる休日返上での全体練習を実施。心を1つに、6月反攻に向かう。

 「ワッショイ、ワッショイ!」。今季初のお立ち台で叫んだ上本の“コール”こそが、西武野球の神髄だった。主役、脇役など関係なく、チーム一丸で攻めまくる「ノリノリ野球」。2点差をものともせず、一気に相手をまくり上げる勝ちっぷりは「せこいぜ野球」を超越した。渡辺監督は「追いついて、すぐに逆転できた。終始、うちのペースで試合を運べた」と納得の表情だった。

 神髄が凝縮されたのは、5回の猛攻劇だった。無死から上本の今季1号ソロ本塁打で勝ち越し。トドメには中村が7号3ランをぶっ放した。2人以上が本塁打を放ったのは、チームでは今季初。今交流戦6発目に中村は「やっぱり“飛び道具”は盛り上がるし、4番が打てば盛り上がる」と振り返ったが、笑顔で沸き上がるベンチの雰囲気が如実に物語っていた。

 チームを変えたのは、前日1日に行った休日返上での全体練習だった。就任5年目で初だったが、冒頭に渡辺監督が「予定のあった人には申し訳ない」と謝罪。その上で、心を1つに戦うことを訴えた。「監督の一言があって、すんなり練習に入れた」(上本)。約30分間行われたアメリカンノックでは平尾が盛り上げ役を務め、1人で3球連続、ノックの「おかわり」を要求。派手なダイビングで笑わせた。中村が「平尾さんが盛り上げてくれて」と感謝したように、チームに充満する重苦しい雰囲気を振り払った。

 心を1つにしたのは、投手陣も同じだった。先発西口は状態が悪い中、6回途中3失点の粘投。7回1死から長田、マイケル、初セーブを挙げたウィリアムスの完全リレーで、西口の通算180勝目をアシストとした。西口は「いい形で中継ぎが抑えて、打線が援護してくれて。チームにとっていい勝ち方」と強調。左太もも痛に耐え、グラウンドに立ち続けた主将の栗山は「選手1人1人がしっかり考え、臨んだ結果」と、結束力で挙げた1勝をかみしめていた。【久保賢吾】