<ソフトバンク1-5巨人>◇5日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク秋山幸二監督(50)は就任4年目で初の7連敗に歯ぎしりした。いら立ちのタネは皮肉にも昨年までのエース杉内だ。

 「いい状態なのは間違いない。球にキレがあり、チェンジアップもいいところに決まっていた。腕を振れているから、アウトハイをみんな三振するな」

 ユニホームを替えた球界屈指の左腕に7回1安打無失点と快投を許し、9回に明石の1号ソロで完封負けを逃れるのがやっと。FA流出の意味を痛感させられ、黒星は苦みを濃くした。

 4番松田や元3冠王の松中まで早出特打で、現状打破に必死だ。それでも結果が出ない。王球団会長は「流れを引き寄せたいけど、なかなか思うようにいかないもんだ。投手も打者も自分の調子を整えることが大事。自分たちで抜けないと。もうひと踏ん張り」と声を絞り出した。

 球団は先発型の新外国人投手の補強に動いている。一時は中継ぎ強化でブルージェイズを戦力外となった五十嵐が候補に浮上も、ヤンキースと契約がまとまり、こちらも流れは呼び込めていない。球団幹部は「チーム状態は厳しいが、今が底だと思う。我慢のしどころ。ここからは上がっていくはず」と希望を持つ。現実は最下位に終わった08年以来の7連敗。4位ながら、現在最下位西武に1・5ゲーム差と本当の“底”が近づいてきた。【押谷謙爾】