<オリックス5-0ヤクルト>◇5日◇京セラドーム大阪

 オリックス北川博敏内野手が、復活の40歳初アーチをかっ飛ばした。2-0の8回2死一、二塁で押本の内角球を左翼に1号3ラン。昨年6月12日巨人戦以来、359日ぶりとなるダメ押しの1発。昨年6月の左アキレスけん断裂からの復活を証明した。

 お立ち台はやんわり辞退した。「今日は2-0からでしょ。サヨナラとか打ってね。泣きたいの、とっておきたい」とベンチ裏でおどけた。5月27日に節目の誕生日を迎えて「ショックなんで気にしないようにしている」と笑ったが、勝負強さと飛距離を披露した。

 もう痛みはない。ただ無意識に足を引きずる。「もう筋肉が張るとか、そういう感覚もない」。けがの影響で今は足首の外側に負荷がかかる。昨秋、西武とのCS争いは蚊帳の外。「寂しさと悔しさで。1試合を通して見られなかった」と言う。「ケガがあったから、もうホームランは打てないと思った。練習でも入らないし、ボールも飛ばないし。めっちゃうれしい」。

 岡田監督は、5月19日ヤクルト戦以来となる北川の打点に「やっとやろ。久しぶりやろ。右にいい当たりは出とったけどな」と口にした。40歳は通算102発に「記憶に残る1本だと思う」とスマイルを浮かべた。【益田一弘】

 ◆北川博敏(きたがわ・ひろとし)1972年(昭47)5月27日、兵庫・伊丹市生まれ。埼玉・大宮東、日大を経て94年ドラフト2位で阪神入団。阪神-近鉄-オリックス。近鉄所属の01年9月26日オリックス戦では代打逆転サヨナラ満塁本塁打で優勝を決める。180センチ、95キロ。右投げ右打ち。