<巨人8-4ロッテ>◇11日◇東京ドーム

 ロッテが杉内に勝ち、巨人に負けた。ノーヒットノーランを達成し、この試合前まで24イニング連続無失点中だった左腕を3回4得点でKOした。だが投手陣が総崩れで8失点で逆転負け。交流戦逆転優勝へマジック点灯に失敗し、逆に首位巨人の背中が遠ざかった。西村徳文監督(52)は「先に4点を先行したのだから、勝たないといけない試合だった」と悔しさを押し殺した。

 あと1回、踏ん張れば勝利の方程式に持ち込めた。3回まで無失点の先発渡辺俊が4回に2失点。さらに5回に長野、寺内に連打を許し、無死一、三塁とピンチを拡大した。今季勝ちパターンでの登板機会はなかったが調子の良さを買って中郷を投入したが、内野ゴロの間に1点、さらに阿部に逆転2ランを被弾した。

 6回には中後らが打たれて3失点で勝負は決した。西村監督は「先発が何とか5回まで行けば、6回からは内に行けた。この1試合だけで終わりじゃないから」と説明。目先の交流戦優勝にこだわれば内の投入を早め、益田、薮田とつなげたが、長丁場を考えれば得策ではないと判断した。

 打線は難攻不落の杉内を打ち砕いた。DH制のないセ主催試合で初めて1番岡田を外し、清田を起用。屈指の守備力を誇る岡田を外してでも、昨季の対戦打率3割8分5厘の清田を登用した。過去10戦中、4戦で2回まで失点している左腕を早い段階で攻略するつもりだった。チェンジアップは捨てる意識で、直球、スライダーに的を絞って臨んだ。今江の先制ソロ、サブローの2点適時二塁打とスライダーを狙い打ちし、青写真通りだった。

 交流戦逆転Vは1歩後退した。「負けは引きずらないように戦う」(西村監督)。まだ戦いは終わっていない。【広重竜太郎】