<DeNA1-5楽天>◇11日◇横浜
好投したのにやらかしちゃった!?
楽天美馬学投手(25)が完封目前で降板した。9回、「めちゃめちゃ狙ってました」と、欲を丸出しでマウンドに向かった。先頭の筒香への4球目。外角を狙ったカーブが内角へ入った。弾丸ライナーで右翼スタンドへ放り込まれた。8回1/3を1失点で4勝目も「いや~悔しい。勝ったのはうれしいですけど、あの1球が本当に悔しいです」と、終始バツが悪そうな表情だった。
プロ初完投勝利を挙げた5月28日のヤクルト戦も完封ペースだった。8回2死からミレッジに本塁打を浴びた。この日は9回無死から。同じようなシーンに星野監督も「もったいないなんてもんじゃないよ。もう2回も逃しとる」と笑った。それでも5月13日のオリックス戦から自身4連勝。交流戦防御率は1・00で安定感は日に日に増している。
5月中旬、2連戦で日程に余裕がある交流戦は先発5人で回せるため、中継ぎに回された。5月20日の阪神戦で3番手で登板し好投。その後、再び先発に戻った時に違いを感じた。「中継ぎをやったことで、腕が強く振れるようになった」。昨年は中継ぎ起用だった。150キロに迫る直球で押すスタイルを思い出し、先発でも継続した。相乗効果でスライダーも4~5キロ球速が増し、カットボールのように高速で曲がるようになった。この日はゴロアウトが19個。打者の芯を外し打たせて取った。
チームの連敗を3で止め、勝率も5割に戻した。今度こそプロ初完封を目指すかと思いきや「もう完封できないっす。無理っす」。最後は自虐ネタで報道陣を笑わせたが、三度目の正直を期待させる快投だった。【斎藤庸裕】
◆美馬学(みま・まなぶ)1986年(昭61)9月19日、茨城県出身。藤代高2年の03年春にエースとして甲子園に出場し3回戦敗退。中大から東京ガスを経て10年ドラフト2位で楽天入団。1年目の昨季は23試合で2勝1敗、防御率3・08。169センチ、75キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。



