<ソフトバンク2-1日本ハム>◇22日◇福岡ヤフードーム

 リーグ再開とともに打撃復活だ。不振にあえいだ交流戦がうそのように、ソフトバンク内川聖一外野手(29)が先制適時打を含む2安打で白星スタートに貢献した。交流戦直後、3日間の全体練習で打ち込み修正してきた。明石、ファルケンボーグも戦列復帰。連続日本一、リーグ3連覇へ向け、この男のバットは欠かせない。

 「もうチームには迷惑はかけられない」。内川は第1打席から集中力を極限まで高めていた。振り逃げで出塁した本多が、二盗、暴投での三進と相手のミスでチャンスを広げた。2ボールから斎藤の138キロ内角高め直球をセンターへきっちり打ち返す先制打。「一気に状況を変えてやろう」。ペーニャの打席で二盗を決め、左越え二塁打で2点目のホームも踏んだ。

 昨季のMVPが交流戦24試合で打率1割9分8厘と不振を極めた。最後の5試合は18打数1安打。リンクするように、チームの平均得点も交流戦前の3・32から交流戦は2・79とダウンした。

 リーグ戦再開前の3日間。悩める内川は全体練習で心身ともに鍛え直した。ダッシュで体のキレを戻し、特打とロングティーで誰よりもバットを振り込んだ。「時間ができて、試合できないことが楽しくないと思った。気持ちを切り替えさせてくれた」と気分転換にもなった。秋山監督は「打線がワンチャンスでちゃんと返した。内川はだいぶ集中して入ってこれている。いい3日間だったんじゃないかな」と復活に目を細めた。

 3回にも中前安打で、マルチ安打は6試合ぶりだ。日本ハム斎藤とは昨年も6打数3安打と好相性。「明日頑張らないと今日頑張った意味がない。チームが勝つことが一番。勝つためにどういう打撃ができるか」。頼れる3番の復調が、鷹巻き返しの号令になる。【石橋隆雄】