<西武1-12楽天>◇7日◇西武ドーム
七夕の夜を飾る勝利だ!
楽天ケルビン・ヒメネス投手(31)が、6回3安打1失点で5勝目を挙げた。走者を出しながらも、遊撃手の松井稼頭央内野手(36)から度々声をかけられ、落ち着いて投球。1点リードの5回無死一塁では、センターへ抜けそうなライナーを松井がスーパーキャッチで併殺に打ち取った。松井に助けられながら、チームの2連勝に貢献した。
仲むつまじくベンチへ戻った。先発のヒメネスが5回、先頭に四球。すると遊撃松井がマウンドへ歩み寄り、なだめる。無死一塁、浅村への3球目。中堅へ抜けそうな当たりを松井がスーパーキャッチ。素早く一塁へ転送され、飛び出した一塁走者もアウト。併殺となった。救われたヒメネスは「松井稼頭央さんが捕ってくれたファインプレーが大きかった。感謝してます」とうれしそうに話した。
カットボール気味に手元で変化する140キロ台後半の直球がヒメネスの武器だ。同時に、走者を背負うといら立ちを見せ、制球が乱れることが悪い癖だった。現在は佐藤投手コーチから助言を受け、下半身を使ったフォームに改造中。今までは、踏み出す左足を突っ張って、上体の力だけで投げ込む外国人特有のフォームだったが、左足を低く沈み込ませるよう修正している。「これまでのメカニックを変えるのは大変だが、一生懸命やるしかない」と素直に聞き入れ、キャッチボールから意識して取り組んでいる。
そんなヒメネスを主将がバックアップした。走者を出してはマウンドで声をかける。メジャーを経験した松井だからこそ、英語でもコミュニケーションがとれる。この日も2回から計5度、マウンドでなだめた。そのうち3度、直後に併殺打でピンチを切り抜けた。「キャプテンとしてかどうかは分からないけど、みんなでカバーしてやれている」と、19年目のベテランだからこその気配りだった。
19安打12得点と打線も爆発し、投打がかみ合っての大勝に星野監督は「(5回の)ライナーゲッツー、あれが大きい。ヒメネスも球はきとったけどな」と目を細めた。自身3連勝のヒメネスは「自分の自信にもなる。このまま頑張りたい」と話し、松井も「みんなすごく雰囲気がいいと思う」と明るい表情だ。お姫さま「ヒメちゃん」と背番号7の「ひこ星」松井の熱いタッグだった。【斎藤庸裕】



