守道竜がウルトラCのローテを組んだ。前半戦残りの9連戦でエース吉見一起投手(27)がこの時期としては異例のスクランブル登板をすることが9日、分かった。今日10日の阪神戦(甲子園)に先発し、中4日で15日巨人戦(ナゴヤドーム)のマウンドに上がる。前回3連敗を喫した首位巨人にきっちりリベンジすべく、エースをぶつける。
首位奪取の秘策は吉見の中4日登板だった。球宴休み前、今日10日から臨む9連戦。2ゲーム差で先を行く首位巨人を追い抜き、トップで前半戦をターンしたい。この日、午後に大阪行きの新幹線に乗り込んだ高木監督は「これ以上離されたらダメ。何とかくっついていかんといけない」と首位チームを強烈に意識した。
両者の思惑が一致した。先日の東京遠征ではエース吉見の起用を巡り高木監督と権藤投手コーチの“バトル”が勃発。どうしても巨人にエースをぶつけたい指揮官と、若手投手陣に経験を積ませたい権藤投手コーチとの考え方の違いが浮き彫りになった。投手起用を巡る食い違いは連日の会談に発展した。
ただ、今回のケースは違う。この9連戦は前半戦のヤマ場。しかも、これが終われば1週間のオールスター休みがある。客観的に見れば、球宴に出場しない吉見は少々の無理が利く。ナゴヤドームで行われた練習を見守った権藤投手コーチも「監督に怒られるからいかなイカン」と冗談っぽく笑った。
カギを握る吉見は練習中からピリピリムード。緊迫した表情でキャッチボールやダッシュメニューなどの練習を終えた。前回登板した4日ヤクルト戦では今季最短4回5失点でKOされているだけに「前回やられているので必死です。集中力とテンションを上げていきたい」と決意を胸に大阪に入った。
高木監督は新幹線に乗り込む直前にこう話した。「そりゃ、意識するでしょう。内弁慶、内弁慶って言われるのは、けったクソ悪いけど、やっぱり名古屋では勝たなイカン」。巨人には絶対に負けたくない-。70歳指揮官の口調は熱かった。【桝井聡】



