<阪神1-0中日>◇10日◇甲子園
ヒット数は阪神より4本も多かった。でも入った得点は0で0-1。中日高木守道監督(70)は苦笑いするしかなかった。「11安打で0じゃ、どうしようもない。2安打でいいから、1点取ってくれりゃいいのにな」。9回1死満塁など、攻めに攻めて7度得点圏に走者を進めた。だがあと1本が出ず、今季最多の16残塁で6度目の完封負け。むなしい夜になった。
故障でこの日から不在となった4番ブランコの穴は大きかったのか。高木監督も「それだけみんな(かえしたい)意識が出とった」と分析。打席での力みも無得点地獄とは無関係ではない。「こういう時がレギュラーを奪うチャンス」と、森野を一塁に回して代役スタメンに起用したドラフト1位高橋周も2打席三振で途中交代。連敗中の虎相手にすべてが空転りし、7回1失点と好投した吉見を見殺した。
「けったくそ悪い」と嫌う内弁慶の汚名も返上できなかった。ナゴヤドーム14連勝で乗り込んだ甲子園。関東では15連敗中だが、名古屋以西では9勝4分け1敗と相性は良かったはずだ。今回は名古屋を出た途端の0行進。敵地連敗は6に伸びた。「本拠地とは勝手違う?」と問われた指揮官は1度「うん」とうなずいた。だがすぐに「それは言わん」とのみ込んだ。
連勝が3で止まり、首位巨人とは今季最大の3ゲーム差が開いた。ブランコ不在&内弁慶の試練は今日以降も続く。指揮官は努めて明るく、締めた。「(カード)3連勝がなくなったのは残念だね。明日は雨だしいいんじゃない」。えっ、それって雨天中止願い?
どこまでも前向きな守道節は救いでもある。【松井清員】



