<阪神1-0中日>◇10日◇甲子園
阪神今成亮太捕手(24)が男泣きだ。先発スタンリッジら4投手をリード。8回までを無失点でしのぎ、完封勝ちでチームの連敗をストップに貢献した。実は日本ハムから4月28日に移籍後、先発マスクは5戦全敗。虎での“初勝利”に号泣した。
「ピッチャーの先輩方もすごく引っ張ってくれた。自分の力をしっかり出そうと思った」
5月20日楽天戦(甲子園)で初めて先発出場。しかし5回までに5失点を許し、途中交代。2戦目の6月6日楽天戦(Kスタ宮城)でも、8失点で敗れていた。打撃を買われ、6日からの巨人3連戦(東京ドーム)ではすべて先発出場したが、今季初の同一カード3連敗の屈辱を味わっていた。眠れぬ夜を過ごした24歳が、人目もはばからずに流した涙…。
「ちょっと恥ずかしかったけど、本当にうれしかったので。今まで迷惑をかけたので。まだ1試合なので、こういう試合を続けていきたいです」
感極まったが、胸に去来するのは満足感だけじゃなかった。9回は小宮山に交代したことに「9回のあそこでマスクをかぶらせてもらえるようになりたい」と、反省も忘れなかった。
1勝に泣き、笑う純粋な気持ちはプロになっても忘れない。若き司令塔にとって、忘れられない夜になった。
◆今成亮太(いまなり・りょうた)1987(昭62)年10月6日、埼玉県生まれ。浦和学院から05年高校生ドラフト4巡目で日本ハムに入団。父は元阪神スカウト、今成泰章氏(現日本ハムスカウト)。4月28日に若竹との交換トレードで阪神に移籍。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。



