プロ野球のオーナー会議(議長・中日白井オーナー)が12日、都内のホテルで開かれ、持ち越しとなっていた加藤良三コミッショナー(70)の再任が決まった。最終的には全会一致で承認されたものの、2球団が「コミッショナーの役割の明確化と選任手続きを透明化する議論を今後本格化させること」を条件としたため、議論は白熱。オーナー会議では異例とも言える長時間の話し合いの末に、コミッショナー再任問題は決着した。
午後2時に始まった球団トップの話し合いが終わったのは、5時半だった。紛糾することが少ないオーナー会議では珍しく、議論は3時間半に及んだ。終了後の会見で議長の中日白井オーナーは「ずいぶん時間かかりましたけど、決まったことは大変簡単。なんでこんなに時間がかかったのだろうと疑問に思われるかもしれませんが、それだけ熱心に議論が交わされたということです」と、疲れた様子で振り返った。
無条件の再任に“待った”をかけたのは楽天とオリックスとみられる。オリックスの宮内オーナーは「コミッショナー職に何をお願いするのかをクリアにしようと。どういう人を選ぶのか明文化されていなかったので選任方法も決めようと話した」と、注文を付けたことを明かした。12球団のオーナーは問題を持ち帰り、解決策を検討した上でNPBにアンケートを提出。次回のオーナー会議で具体的に議論することになった。
3期目となる再任が決まった加藤コミッショナーは「野球をどう隆盛、成功裏に導くか。そのためにコミッショナーとしてできることは何でもする」と、真価を問われる新たな2年間の任期に向けて決意を語った。



