巨人が「ダブル勝利の方程式」で独走態勢を整える。前半戦はマシソン、山口、西村の救援トリオ「スコット鉄太朗」の活躍もあり、貯金20ターンを決めた。後半戦は25日の5連戦から始まり、その後6連戦が続く。22日のジャイアンツ球場での全体練習後、川口和久投手総合コーチ(53)は「9月にどう余力を残して入れるか。勝ちゲームが多くなると、リリーフの負担も多くなる」と後半戦の勝負ポイントを見据えた。

 そこで浮上したのが高木京介投手(22)、一岡竜司投手(21)、田原誠次投手(22)のルーキーズ結成プランだ。3人は前半戦、1軍で堅実な投球を続けた。同コーチは「監督と話をしながらですが、4、5点差なら若手のリレーもありだと思う」と必勝リレー2段構えを示唆。リーグ終盤を見据えて、勝っている場合でも展開次第ではエース救援陣を温存し、若い力で夏場を乗り切りたい考えだ。

 同コーチに「高津(元ヤクルト)に照らし合わせられるぐらいの力を持っている」と評価されるサイドスローの田原は「うれしいです。ルーキーリレーいいですね」と笑い、こう続けた。「JFKみたいなの、何がいいですかね?」。純和風トリオ「田原一京介」が、新人らしからぬ手堅く渋い働きで、ブルペンを助ける。【浜本卓也】