魂のラガーマンがプロ野球界に飛び込んだ。楽天は24日、仙台市内で臨時取締役会と臨時株主総会を開催。楽天本社での海外赴任に伴い島田社長兼オーナーが31日付で退任し、8月1日付で三木谷会長がオーナーに復帰することが決まった。新たに、立花陽三氏(41)の社長就任も決まった。

 がっしりした肩幅に日焼けした顔から、やる気があふれていた。立花氏は現在、メリルリンチ日本証券の常務執行役員。ばりばりのビジネスマンだが、学生時代は慶大ラグビー部のスタンドオフとして活躍した。3年時、早慶戦で顔面を骨折し第一線を退いたが、成蹊では高校日本代表候補にも選ばれた。99年にはコーチとして、上田監督(当時)の下、母校慶大に学生日本一をもたらした。

 この日、Kスタ宮城でラグビー好きの星野監督にあいさつ。「ラグビーの闘争心は素晴らしい」と励まされた。慶大ラグビーといえば「魂のタックル」。抱負を問われ「最後まで諦めず食らい付く魂の入った野球が好き。たくさんのお客さまに来ていただきたい」と語った。経営黒字化という“難敵”にも、果敢なタックルで挑む。【古川真弥】

 ◆立花氏と同期の主なラガーマン

 永友洋司(明大)岡安倫朗(明大)朽木泰博(日体大)赤羽俊孝(学習院大)井沢航(大東大)釜沢晋(大東大)横山勝吾(日大)幡篤志(大体大)※所属は大学当時。