<ソフトバンク0-1日本ハム>◇25日◇福岡ヤフードーム
後半戦スタートを華々しく飾ったのは、若き大砲の1発だった。日本ハム中田翔内野手(23)の後半戦初打席。2球目。摂津の投じたやや高めに浮いた直球を、体の回転を借りて軽々と左翼席へ放り込んだ。「上がりすぎてどうかなと思いましたけど、変に力まず打てました。どんな形でもチームに勢いをつけたいと思っていたので良かった」。後半戦初戦での本塁打は3年連続だ。
存在感をより見せつけたのは5回の守備だ。2死一、二塁から代打李杜軒の左前打が目の前で少し高く弾んだ。腕を伸ばして捕球する難しい体勢から、本塁へワンバウンド返球で二塁走者内川を刺した。両リーグトップの10補殺に「無我夢中だった。打球が(目の前で)跳ねたからね。タイミング的にどうかなと思ったけど…。まぁ、ゴールデングラブ狙ってるんで」と不敵に笑った。
オールスターでは大阪桐蔭の先輩、西武中村からは「軽くバットを振ること」の重要性を説かれた。松山空港ではDeNAラミレスと、通訳を介して会話を楽しんだ。「オールスターを見ていて思ったけど、ホームランバッターとか長打を打てる選手は、気持ちよく自分のスイングをしている。僕みたいに“むちゃ振り”している選手は、いないんじゃないかな。引きつけて、楽に自分のポイントで打っている」。晴れ舞台で「技」を吸収し、後半戦につなげてみせた。【中島宙恵】



