<ソフトバンク3-5日本ハム>◇26日◇福岡ヤフードーム

 栗山采配ピタリ!

 日本ハムがソフトバンクを下し後半戦2連勝を決めた。栗山英樹監督(51)は、ソフトバンク先発の左腕山田対策に、右打者中心のオーダーを編成。今季4度目の先発となった6番DH鵜久森淳志外野手(25)が、2打席連続本塁打。今季初の1番に入った陽岱鋼外野手(25)が2安打を放った。首位ロッテが敗れたためゲーム差なしの2位に肉薄し、5月11日以来の首位が見えた。

 思い切って打線を大幅リニューアルした栗山監督の“策”が、ぴたりとはまった。球宴2試合で2本塁打を放った陽岱鋼を初めて1番に抜てきし、4~8番には鵜久森ら右打者を並べてプレッシャーを与える。3連敗中と苦手にしていた左腕のソフトバンク山田対策を念頭に、右打者を巧みに組み込んだ。

 大暴れしたのは、ヤフードームに何かと縁がある指名打者の鵜久森だった。右太もも裏痛で抹消中の二岡智宏内野手(36)に代わって今季初めて6番に座った右の長距離砲が、ベンチの起用に応えた。5回の第2打席、山田の初球をとらえて左越えに今季1号の同点弾をたたき込むと、6回の第3打席でもファーストストライクをフルスイング。2打席連続で同じような弾道を描き、打球は左翼席へ突き刺さった。

 鵜久森はダルビッシュ(レンジャーズ)と同期入団の8年目。昨年7月30日ソフトバンク戦でも、ヤフードームで杉内(現巨人)からプロ1号を放っている。プロ入り後のアーチ4本は、すべてソフトバンクの左腕からという偶然に「期待されている部分なので、まずは左をしっかり打たないと。特に山田の時はチャンスだと思っていた」と、にっこりほほ笑んだ。

 チームはソフトバンク戦今季初の2連勝で、今年5度目の対戦で初めてソフトバンク山田に黒星を付けた。栗山監督は「後半戦は、ファイターズみんなが力を合わせて戦う。その姿勢を示したかった」と、打線の組み替えを説明した。日替わり打線で、泥臭く勝つ。決意表明のような戦いぶりで、首位ロッテにゲーム差なしの2位と迫った。【中島宙恵】