<阪神0-5ヤクルト>◇2日◇甲子園
汗をびっしょりとかき、ヤクルトのキャプテン相川亮二捕手(36)がバスへと向かう甲子園の階段を1段ずつ上がった。先発ロマンが来日初完封、打撃陣は10安打で連敗を3で止めた。完勝だ。「いる人間にはチャンスですから。いない人のことを言っても仕方ない。1戦1戦、全力で戦っていくだけです」と前を向いた。
名古屋、大阪と続いた遠征。わずか6日で、宮本、バレンティン、さらに抑えのバーネットが離脱した。勝負どころの8月を前に、チームを襲った緊急事態。宮本が登録抹消になった7月29日のナゴヤドームロッカー室で、相川は全選手に「宮本さんが戻ってきた時に、また上(上位)で戦えるようにしよう」と呼びかけた。「宮本さんにみんないろいろなアドバイスをもらっていたのは事実ですから」と、全員でカバーすることを強調した。
3連敗で迎えたこの日、1回にただ1人全87試合に出場する4番畠山が先制打を放った。1回1死一、三塁、外角へ逃げるスライダーに食らいつき、右翼線に落とした。2死からは宮本の代役として6番に入った森岡が中前適時打。4回は1死一、二塁から相川が左前に運び、欲しかった追加点を挙げた。
2位以下に最大10ゲーム差をつけて首位独走した昨季は、終盤にけが人が続出して優勝を逃した。畠山は「去年はズルズルと優勝を逃してしまった。今年は踏ん張りたい」と言った。暑くて長い夏は、全員の力で乗り切るしかない。【前田祐輔】



