リーグ3連覇がかかるソフトバンク終盤戦の切り札はFA左腕だ。左肩痛で戦列を離れている帆足和幸投手(33)が、明日29日3軍で故障後初のフリー打撃に登板する。打者との感覚を取り戻し、順調なら来週にも実戦に復帰する予定だ。

 25日に福岡・西戸崎のブルペンで100球を投げ込んだ。ルーキーの白根、育成の釜元を打席に立たせ、本番さながらに直球と変化球を投げた。

 「試合に投げるには100球をしっかり投げられるのが目標だった。達成できたので順調に来ています」と充実感があふれた。白根は「スピンがかかって勢いがあった」と目を丸くし、受けた市場リハビリ担当は「最後の方まで球が浮かずに低めに来ていた」とスタミナ面も評価した。翌日も帆足は「少し肩に張りはあるけれど、いやな感じはない」と笑顔だった。

 高山投手コーチが「投手陣はみんな疲れているよ」と話すように、2ゲーム差に3チームがひしめく激戦で、先発のコマ不足が深刻になってきている。帆足も2軍戦に登板して即1軍とはいかないが、西武時代にCSや日本シリーズで投げた経験と技術は重圧がかかる終盤戦、ポストシーズンでは貴重な戦力となる。

 ここまでわずか1試合登板の新戦力が、最後の最後で救世主となるかもしれない。【石橋隆雄】

 ◆帆足の苦闘

 西武からFA移籍し4年契約。左肩痛を抱えていて、2月キャンプの紅白戦から本来の投球が出来なかった。オープン戦はわずか3試合10イニングの登板。開幕ローテーションを外れ、2軍調整を続けた。4月15日ロッテ戦(福岡ヤフードーム)での初先発も制球が定まらず、2回2/3を4失点でKO。16日に即登録抹消された。リハビリ組で左肩を休めながら下半身強化など地道なリハビリを続けてきた。8月に入りブルペンでの投球数を75球、中4日で100球と増やした。