<西武2-1ロッテ>◇2日◇西武ドーム
大胆かつ繊細な渡辺久信監督(47)の采配が光った。西武がロッテに3連勝し、首位をガッチリキープした。先発ローテーションの谷間だった日曜日を来日初先発のマイケル投手(35)が埋め、相手バッテリーミスの間に奪った決勝点を守りきった。ランディ・ウィリアムス投手(36)を4連投させるなど、なり振り構わず勝ちにいった試合をものにした。
迷わずタクトを振るった。同点の8回、渡辺監督がマウンドへ送ったのは4連投のウィリアムスだった。
渡辺監督
月曜日、1日空くし、9月になったら解禁だと思っていた。この1カ月のために、ずっと連投させてこなかった。ここからは取れる試合は取っていくというベンチの意思表示。スイッチオンだよ。
ここからは守護神の涌井含め4連投以上の可能性がある。リリーフ陣をフル回転させることを明言した。
この日は先発投手のいない、谷間の日曜日だった。これまで初先発の投手を抜てきしてはしのいできたが、今回は来日してから8年間、リリーフ専門だったマイケルに任せた。8月26日のオリックス戦で3イニングを抑えたのを評価してのことだったが、大胆な配置換え。期待に応え、4回を1失点で切り抜けたマイケルを「十分に仕事を果たしてくれた。長くても5回いってくれればと思っていたけど、しっかり序盤のゲームをつくってくれた」と褒めた上で、惜しみもなくリリーフをつぎ込んだ。
繊細さも光った。8回の守りの場面。2死二塁となって井口を迎えたところで、今季初めて、監督自らマウンドへ。ウィリアムスに話しかけた。「外国人だったし、勝負したいと思ったかもしれない。中途半端な気持ちで次のホワイトセルと対戦してほしくなかったから、自分で行きました」。持論として、監督がマウンドに足を運ぶのは、投手にプレッシャーがかかるからと、なるべく控えて来た。「行くとしたらよっぽどのこと」と話していたが、ここは、そういう場面だと判断した。
4連勝と勢いに乗って乗り込んできたロッテに3連勝し、返り討ちにした。「今回はいい形でスイープできた。また火曜日からタフな試合が続く。そこに照準を合わせていきたい」。混パを抜け出すべく、真っ先にラストスパートのスイッチを押した。【竹内智信】



