<楽天0-0オリックス>◇2日◇Kスタ宮城

 寂しい試合だった。楽天はオリックスと延長11回を戦い、0-0で引き分け。田中将大投手(23)が10回まで無失点に抑えながら、打線が5安打無得点と援護できなかった。これで10試合連続1ケタ安打。星野仙一監督(65)も「(田中に)申し訳ないよ」と嘆くしかなかった。残り30試合。CS出場の望みをつなぐためには、打線の奮起が欠かせない。

 会見場を出て、クラブハウスへ向かう通路。延長11回を戦い、疲れた表情の星野監督から、ため息が漏れた。「は~。寂しいな。このチームは」。先発田中が抜群の投球をしても、打線が応えられない。プロ初先発の海田に7回まで4安打無得点に抑えられ、8回からは敵の継投に1安打だけ。最下位オリックスとの4連戦で大型連勝といきたかったが、これで1勝1敗1分け。勝ち越しも、ままならない状況だ。

 監督が真っ先に指摘したのは、延長10回の嶋の打撃だった。3番手ミンチェに対し、1死から松井が中前打。続く牧田に犠打を命じ、2死二塁からのワンチャンスにかけた。だが、嶋は4球連続で直球を見逃しカウント2-2。最後の5球目、アウトローいっぱいの直球にも手を出さなかった。見逃し三振に、監督は「もう笑いが出るくらい情けない。チャンスで(ストライク)3球とも見逃す選手がいる」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 追い込まれた以上、臭いところには手は出すべきだった。だが、海田から2安打した嶋だけを責めるわけにはいかない。初先発の左腕は、カット気味に食い込む球で右打者の懐を攻めた。3打席凡退に終わった牧田は「インへの真っスラが良かった」と認めた。海田は中継ぎでは楽天戦には3試合、登板している。「右打者の内角を攻める」というデータも分かっていただけに、対応できなかったことが悔やまれる。

 再三の好守に阻まれた不運もある。それでも、結果は0点。エース田中で勝てないと、今後の計算は成り立たない。星野監督は「俺がヒーローになろうという選手がいない」と嘆いた。打って目立ってやる-。目をギラギラさせる選手が欲しい。【古川真弥】