ソフトバンク秋山幸二監督(50)が逆転Vの大号令を出した。今日4日から首位西武と3連戦(西武ドーム)。5ゲーム差を一気に埋めるチャンス。いつもの移動日は無口な指揮官がほえた。「残り27試合で西武とは6試合ある。まだまだ何が起こるか分からんよ」。握り締めたペットボトルが音を立てた。

 リーグ連覇の経験則が、混パを勝ち抜く自信を裏付ける。「(首位独走の)昨年は別だけどな。経験しているってことはプレッシャーに感じないってこと。経験を生かさないとな」。2年前。2位ソフトバンクは残り6試合で、マジック4の西武から福岡で3連勝し、残り2試合で首位奪取。逆転優勝をかっさらった。1勝ごとに相手に重圧を与えた2年前の記憶。追うものの強みを生かしていく。

 もちろん勝負手も用意した。高山投手コーチは「遠征に行く人が投げる人だよ」と明かした。先発ローテを一部再編して獅子狩りのスタンバイ。勝ち頭の摂津の後は、ともに中5日へ間隔を詰めた山田と大隣をぶつける。摂津13勝、大隣12勝。ハーラー争いをする2枚看板の投入は、そのままチーム全体へ逆転Vのメッセージになるはずだ。

 打線が勢いを失い、3連敗(1分け挟む)とチーム状況は苦しい。ただ、3カ月前に8連敗で借金6まで落ちながら、はい上がってきた。指揮官は「火事場のくそ力ってのもあるからな」と珍しく乱暴な?

 表現を繰り出した。ペナントレース最終コーナーで、2年前の再現を決めるつもりだ。【押谷謙爾】