オリックスのアーロム・バルディリス内野手(29)が来季も残留することが9日、分かった。球団は昨オフにバルディリスの能力を高く評価し、13年シーズンまでの2年契約を結んでいたことが判明した。

 バルディリスは今季122試合に出場して打率2割7分5厘、10本塁打、52打点。不動の三塁手として欠かせない存在になっている。打撃でも5月1日ロッテ戦で史上9人目の2試合連続サヨナラ本塁打を放つなど勝負強さが光る。本人も5年目に入った日本での生活について「とても気に入っている。家族も日本が好きなんだ」と話している。来季残留に向けて、支障はない情勢だ。

 08年に来日し、阪神の育成選手からスタートした。10年に岡田オリックスの誕生とともに移籍すると、才能が一気に開花。統一球1年目の昨季はパ・リーグで外国人選手トップの打率2割6分7厘、チームトップの18本塁打をマークした。まだ29歳と若く、球団の2年契約に対して本人も了承した。

 最下位に沈むチームだが、4番李大浩と6番バルディリスはともに2年契約。来季もチームの軸として、存在感を発揮する。

 ◆アーロム・バルディリス

 1983年1月5日、ベネズエラ生まれ。サンフランシスコ・デ・サレス高から00年メッツ入団。レンジャーズ-ヤンキースと移籍もメジャー経験なし。08年に阪神に育成契約でテスト入団。春季キャンプ中に支配下選手。09年は2軍で首位打者も戦力外。同年オフ、岡田監督の就任によりオリックス入団。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。