日本シリーズ(27日開幕=東京ドーム)で巨人と対決する日本ハム栗山英樹監督(51)が23日、原監督へ“先制攻撃”を仕掛ける策略を明かした。26日に行われる監督会議で「全試合DH制」を提案する構え。開催要項にはパの本拠地でDH制を採用することしか明記されていないが、両監督の合意があれば提案が通る可能性もゼロではない。実現すれば、全戦でパ主催試合と同じ戦い方が可能となり、日本ハムにとっては普段着野球が展開できる。

 戦い慣れた土俵へと引きずり込むため、栗山監督は“秘策”を温めていた。照準は、日本シリーズ初戦の前日(26日)に行われる監督会議。「7戦全部DH制ってダメ?

 監督同士が良ければいいのかな。監督会議で言ってみようかと」とニヤリ。続けて「オレが言ったら(提案したら)、原監督はウンって言うよ。向こうは王者なんだから」と“先制パンチ”を繰り出した。

 日本シリーズの開催要項には「パ・リーグの本拠地ではDH制を採用」すると明記されているだけ。セの本拠地試合に関しては明確な決まりはない。現実的には難しいとは思われるが、両監督が合意すれば、特例措置が取られる可能性もゼロではない。

 セの本拠地でもDHが使えるようになれば、一見、打線の厚い巨人にも有利に働きそう。だが、栗山監督は「ウチらしくやりたい。普段通り戦いたいし、普段通り采配をする。ウチはそうやって勝ってきたから」と強調する。今季の交流戦でも、投手陣の安打は6月16日DeNA戦、多田野の内野安打わずか1本。「ヒットは期待できないし、ケガが怖い」と言う。9番に入ることの多い金子誠から、上位へとつながる打線で得点を重ねるパターンも日本ハムの特徴の1つで、攻撃力は格段に違ってくる。

 栗山監督にとって、原監督は高校時代からの憧れの存在。だが「その思いはオレの個人的なもの。チームを預かる者として、捨てなきゃいけない」と特別な感情は封印する。日本一を勝ち取るため、家族と表現する選手のために、容赦なく牙をむく。【本間翼】