日本シリーズ(27日開幕=東京ドーム)を3日後に控えた日本ハムが、巨人打線の中軸を「ノーマーク」で戦うことが24日、分かった。阿部、坂本、長野ら強打者がズラリと並ぶが、事前にはあえてマークする選手をつくらずに挑む。データや調子ではなく、何よりも重視するのが当日の相性。プレーボール後最初のひとまわりでその日の「警戒選手」をあぶり出し、その選手とは徹底的に勝負を避ける作戦だ。

 勝負は「一巡」で決まる。重量打線の巨人を抑えるため、日本ハムが導き出した答えは、事前の「ノーマーク」だった。厚沢プロスカウトは「誰か1人を警戒とか、そういうことじゃない。状態じゃなくて、重視するのは相性。最初の打席で『合っているな』という打者を見つけて、その前後(の打者)で勝負するということをしなければいけない」と明かした。

 阿部、坂本、長野、村田…。日本ハム投手陣にとって怖い打者は名前を挙げればきりがないが、1人の人物に警戒を“決め打ち”することはしない。各打者の最初の打席で、投手、捕手、そしてベンチが、本当に警戒すべきその日のヒーロー候補を見つけ出し、2打席目以降は勝負を徹底的に避けるか、「そこで投手を替える」作戦だという。

 日本シリーズとCSの一番の違いは、移動日を挟み、球場が変わること。1度“水入り”するため、「打者の調子は変わりやすい」(同スカウト)という。前日に3安打を許したような打者がいても、翌日は頭の中をリセットして再び「ノーマーク」に。実際に対戦する最初の打席の肌感覚で、警戒すべき場所を見極める。同スカウトは「それは(高橋)由伸くんかもしれないし、シゲ(古城)かもしれない」と、阿部、坂本らシーズン中の成績がいい強打者だけにはとらわれない。

 決戦前日の明日26日にはミーティングを行う予定だが、バッテリーは「ノーマーク」で決戦へと向かう。