オリックスがDeNA石嶺和彦打撃コーチ(51)を入閣させることが24日、決定的となった。リーグワーストの打率2割4分1厘に沈んだチームの立て直しをOBコーチに託す。

 石嶺コーチは78年ドラフト2位で阪急に入団。得意の内角打ちで、90年に打点王、ベストナインも3度獲得している。96年に阪神で現役を引退し、04年からは中日のコーチを務めた。今季もDeNAで1軍打撃コーチ。選手としても、指導者としても豊富な経験を持っている。

 森脇監督とも親交があり、気心の知れた仲でベンチでは新指揮官を支える役割も期待される。4番李大浩を中心とした13年打線構築に向け、選手時代の93年以来20年ぶりの古巣復帰となる。

 また前ヤクルト古久保健二バッテリーコーチ(48)の入閣も決定的となった。83年から02年まで近鉄ひと筋20年の現役生活を送った。森脇監督が掲げる守りの野球を実現するため、バッテリー部門の強化を任される。宮内オーナーが求めている常勝軍団の復活に向けて、球団OBである2人のコーチが森脇オリックスに加わる。