高校野球で「7イニング制」の導入に関する議論が注目を集めている。日本高野連の検討会議からは酷暑対策などを理由に「2028年の採用が望ましい」などの提言は出たが、現時点で正式に決まっていることはない。アマチュア球界の大改革について、国会議員、公立校監督、現役中学生とさまざまな立場の人たちの意見を聞いた。
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私学全盛の今、公立の監督は7回制についてどう考えるのか。横浜緑ケ丘の安斎賢監督(41)は「今までの積み重ねから9回のままがいい」と言い切った。
実は、7回制の方が公立に有利という見方もある。「力の差があっても、ひっくりかえせるスポーツ。短いイニングがハマることもある」。投手がタイミングをずらすことで、打者を2巡目まで抑えられれば、5回近くまでは踏ん張れる。
ただ実際には強豪私学に対抗できる投手を育てるのは難しい。タイプの違う投手で継投するのが現実。部員数が少ない中で複数ポジションを練習。部員11人(3月取材時点)のうち、中学まで投手未経験も含め投手は6人。野手の練習もこなしながら、攻守交代、メニュー間の移動の全力疾走で走る量を確保している。
「だからといって7回にしてほしいという考えはないです」と補足。「高校で野球が終わる子たちが約7~8割。プロ野球選手と同じ9回を経験するのは貴重なこと」と力を込めた。

