あるぞ、超異例のダブル英才教育!

 阪神2位指名の光星学院・北條史也内野手(18)に1軍沖縄キャンプ参加の可能性が出てきた。すでにドラフト1位の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)は1軍キャンプスタートが確実な情勢。高卒ルーキー2人の沖縄キャンプそろい踏みとなれば、虎史上超異例の措置となる。

 高卒野手の北條を、育成を重視して当初から2軍に置くか、実力主義で1軍の可能性を残すのか。中村勝広GM(63)は「後者ですよ」と力を込めた。「現場がどうしてもと言うならね。もちろん、(新人合同)自主トレで判断してもらうべき。(まだ高校生という条件も)頭には入れるけど、体力や技術がついていて即戦力の力があるなら、そうすべきだと思う」と説明した。

 これまでの阪神は、高卒ルーキーは実力不足という側面も踏まえ2軍キャンプスタートが基本路線だった。藤浪は高校3冠という圧倒的な実績と実力を引っさげ、ついに慣例を打ち破ろうかという存在だ。一方の北條も負けてはいない。甲子園3季連続準優勝。聖地では大会史上初のバックスクリーン2連発を含む4本塁打を放っている。藤浪と並び立つ可能性を持つ逸材なら、沖縄行きの切符をつかんでも違和感はない。

 秋季練習で指導中の黒田ヘッドコーチも北條1軍キャンプスタートの可能性を否定しなかった。「ゼロじゃない。練習を見てから、まじめに考える」。無理に「温室栽培」する必要はない。将来有望の大型遊撃手も、スター街道を真っすぐ突っ走る。【佐井陽介】

 ◆阪神高卒新人のキャンプ

 藤浪、北條が高卒1年目のキャンプを1軍で迎えれば、阪神では極めて異例となる。平成ドラフト(89年以降)で入団した高卒選手は投手、野手合わせて65人いるが、いずれも1軍キャンプメンバーを外れている。91年入団の萩原誠(大阪桐蔭)、97年の中谷仁(智弁和歌山)らドラフト1位の大型野手も、1軍キャンプスタートには食い込めなかった。