ソフトバンク松中信彦外野手(38)が、来季の一塁手再挑戦のためファーストミットを新調することが8日、分かった。既にメーカーに発注済みで、年明けのグアム自主トレから使用予定。小久保の引退で空席となっているレギュラーをつかみとる覚悟だ。

 04年に一塁手としてゴールデングラブ賞を受賞した輝きを取り戻したい。その第1歩として、ミットの改良に着手した。宮崎秋季キャンプを訪れたミズノ社のミット職人に要望。「親指の先の面を少し硬めにしてもらった。捕る時にボールをはじかないように」。酷使によって汚れが目立たないよう、従来の黒と赤のツートンから、黒一色に変更するこだわりもみせた。

 松中は07年シーズンを最後に、ここ数年は左翼もしくは指名打者での起用が続いており出場機会は年々減少していた。今キャンプでは連日の特守でノックを受けている。「だいぶ足の運びもスムーズになってきた」と手ごたえを話す。

 王貞治球団会長もゲキを飛ばす。「一塁を守ることで出場機会が増える。今は小久保が卒業して空いてる状態。競争だね。松中がこの秋にまず守備をビシッとやろうというのはいいことだ。そういうところで選手寿命は延びるんだよ」。

 元3冠王も来季は39歳で迎える。目標の2000安打まで残り239安打。一塁手で復活できれば、より近づけるはず。王球団会長と10分近く話し込み、ベテランとしての心構えを助言され「勉強になりました」と感謝した。新たなミットを携え、復活をかける来季に向かう。【大池和幸】